みあね

武士の一分(いちぶん)のみあねのレビュー・感想・評価

武士の一分(いちぶん)(2006年製作の映画)
4.1
藤沢周平の小説【盲目剣谺返し】が原作。光を失った武士の譲れない想いとは…?

時代は幕末。ある藩のお毒見役を務める三村新之丞は、剣の才能を持ちながら今の職に就く事に違和感を覚えていた。
そんな新之丞は、妻の加世に将来の夢を零す。早々に隠居し、身分に隔てない剣術道場を開きたいと…加世は微笑みながらその話に心を寄せた。
ある日、いつもと変わらず職務を全うしていると、新之丞の体調だけが急変し床に倒れ込む。城内は食事に毒が混入されたと騒ぎになるが、原因は時期外れのつぶ貝の調理不十分だと判明する。
そして禁足は解かれ、屋敷から新之丞は目醒める事なく家へと帰されるが…

尊みが深い作品。
ストーリーは先読みし易い創りになっているがそれでも観る側を魅了する重さがある。
その中でもクスりと笑わせるシーンやキムタクの滲み出る明るさからの感情の起伏がより一層物語に色を添える。
徳平がいい味出してる(*´ェ`*)
そしてラストの行燈に照らされながらの襖越しがエモい…

「今おめぇに殺意抱いたぞ」がツボ。笑
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