「ブルーインザフェイス」の方を先に観てしまったけれど、申し訳ないくらいに、何倍もsmoke推し。
同じように1つのタバコ屋を軸にストーリーが展開されるんだけれど、ある種のオムニバス的な形で語られるストーリーが1つ1つよすぎて、めちゃくちゃ好きな映画だった…。
泣けるー!とかではなくて、全て心がじーんわりとあったまる。
特にわたしが好きなシーンは2つ。
アルバムを1枚1枚見ていくところと、
ラスト、 バックミュージックだけになる回想シーン。
前後しますが、このラストの回想シーンに関しては
ジャケになるほど、やっぱり何か監督のメッセージというか、伝えたかった思いが込められていると思うのです。
そして、アルバムのシーン、
大好きな言葉を残します。
「おれの街角だ。
世界の片隅に過ぎんが、いろんなことが起こる。
同じようで1枚1枚全部違う。
よく晴れた朝、曇った朝。
夏の日差し、秋の日差し。
ウィークデー、週末。
厚いコートの季節、Tシャツと短パンの季節。
同じ顔、違った顔。
新しい顔が常連になり、古い顔が消えていく。
地球は太陽を回り、太陽光線は毎日違う角度で差す。」
「明日明日明日、時は同じペースで流れる。」
コロナ禍で余計に毎日の生活に変化が少なくなってしまっていたけれど、
毎日テレワークの後に気分転換のためにランニングしながら感じる、
同じ時間でも 目に入る人や景色や風の冷たさの違いを感じてリフレッシュしてたりする自分にとって
すごく響くものがありました。
映画のタイトル「smoke」、人を幸せにする嘘…
みなさんのレビューを後で見て、そういうことか!と思ったこともたくさんあって余計に余韻。
そして、人によって感じるところがそれぞれ違ってそれぞれよくてこの映画益々好きになっちゃいました。
また観たいな〜