さすらい農場

スモークのさすらい農場のレビュー・感想・評価

スモーク(1995年製作の映画)
3.9
全ての[優しい嘘]に贈るXmas🔔

『タバコの煙の重さの量り方なんて、人の魂の重さを量るような無理な話だ
でも、タバコの重さと残った吸い殻の重さを引けばそれが[煙の重さ]って事になるのさ』

冒頭のそんな語りから始まる
夏からクリスマスまでの物語
 書けなくなった作家
 街角の時間を撮り続けるタバコ屋
 18年ぶりの女
 ワケありの家出少年
人生を漂う人々がゆったりと絡み合う
彼らが抱えた[嘘]は
誰かを傷つけたくない為の優しさ

ジャケ写のシーンは物語のテーマが凝縮された人生最良のクリスマス🎄⭐️

引き算で考えるなら、
辛さや悲しみが大きいほど
失った[幸せ]の大きさも分かる
そこには沢山の素晴らしい[思い出]があるはずだ
[魂の重さ]は分からないけど
[人生の価値]なら分かるような気もする
たとえ煙のように儚くとも、人は思い出の為に生きているようなものだ

ふと15年前にやめた煙草をまた吸いたくなる
自分の人生を、じっくりと味わいたくなる
そんな名作🚬

(結局、吸ってない)