じょせ

スモークのじょせのレビュー・感想・評価

スモーク(1995年製作の映画)
4.0
新文芸坐にて35mm上映。初めて観る。クリスマス映画なんですね。
上演前のアナウンスの時にグループ・ホーム「Super Star」が流れているけど、本編でもチラリとかかる。

ハーヴェイ・カイテル演じるタバコ屋の男は毎日、毎朝、同じ時間に、同じ街角を写真に撮り、数千枚のコレクションにしている。それを眺める小説家の男は、そこに数年前に亡くなった自分の妻の姿を見つける。ここでもう泣いてしまうのだけど、このエピソードは写真論としても興味深い。

写真が登場した時は心霊写真ブームが起きて、それは基本的にトリックを使ったつくられた心霊写真なのだが、亡くなった人の写真を撮ってくれるカメラマンがいた。また、デスマスクの写真も多く撮られたという。

写真はいなくなった人と出会いをもたらしてくれるものなんだなというのが感じれて、バルト『明るい部屋』を思い出したりした。

クライマックス、クリスマスの出来事を語る書いてるの顔に少しずつ寄っていくカメラが良い。
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