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ダークナイトのtubure400のレビュー・感想・評価

ダークナイト(2008年製作の映画)
3.8
気軽に見て意外なほど面白かった『ビギンズ』に比べると、圧倒的に暗かった。かつてのメンターが敵に!とか、アルフレッドのブリティッシュ(なのか?)ユーモアとか、スケアクロウの特殊能力とか、ワクワク要素がたっぷりだった『ビギンズ』に比べると、『ダーク・ナイト』はなんのかんのジョーカーの異様さに支配されているような気がする。

特別特殊能力があるわけでもなく、なんらかのトラウマ(そのへんがあいまいなのも不気味で良い)を抱えていて、ゴッサム・シティーに悪をもたらそうとする邪悪なジョーカー。ただ、ヒース・レジャーの複雑な演技がむしろジョーカーを憎めない存在に感じさせる。時々話し方とかがかわいい感じがする。

むしろトゥー・フェイスことハービー・デントの方が最終的に不気味になって、そういう意味でも考えさせられる、奥の深い映画だった。
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