待望の「ダークナイト」を観る。
ええ?! ここ?! ここで終わるの?! というのが第一印象。
ビギンズからまことしやかに漂っていた、「え、ほんとにそれでええのん…?」というもやもやを、鮮烈で壮絶な勢いで浮き彫りにしてくれたのがジョーカー。まさに狂言回し。だがあくまでピエロ。
正義とは。
それはそもそも相対的なもので、自分とは違う価値観で生きるひとたちを体よく駆逐するために構築した方便にすぎない。
だから悪がいるから、正義が存在できる(その逆もしかり)とみんないうけれど、本当にそうだろうか。
それを守ることで誰もが幸せになれる普遍的な正義が、きっとあるはずだ。
今はまだ闇に埋もれるしかない彼が、いつか光の下に出られることを切に願って。