AmiHaru

ダークナイトのAmiHaruのレビュー・感想・評価

ダークナイト(2008年製作の映画)
5.0
まず、個人的にはこの作品は、数あるバットマン映画のなかでも最高傑作だと思ってます。
大袈裟抜きに、この作品のクオリティを超えることは今後のバットマン映画においてはなかなかハードルの高いものになると思います(来年、ロバート・パティンソン主演で新たにバットマン映画が公開される予定ですが)。

脚本、映像、音楽、全てにおいて素晴らしい作品なのは間違いないんですが、なかでも自分が注目したのは役者陣の演技です。
他のキャストも素晴らしい演技を見せてくれたんですが、特に凄いなと思ったのは、ジョーカー役のヒース・レジャーの演技です。
あそこまで狂った悪役の演技を魅せることができるのは彼ぐらいなのではないでしょうか。もう映画史において語り継がれてもおかしくないレベルです。
そして、彼が演じたジョーカーというキャラクターも悪役として出来すぎており、ここまで『純粋悪』という言葉を体現したかのようなキャラクターは、多分他のアメコミ映画においてもそうそういないんじゃないかと思います。

また、この作品はクリストファー・ノーラン監督の名を世界中に知らしめるきっかけとなった作品でもあり、本作においても本物志向のノーラン監督の手腕が遺憾なく発揮されています。
特にあの病院爆破のシーンは、本物の建物を使って爆破させたみたいです.....凄いですね。

そして、この作品は正義とは何か、悪とは何かを深く考えさせられる内容の作品となっており、今のこの不安定な世の中にも刺さる部分がありました。
正直この作品は、ただのアメコミ映画として片付けるには勿体ないくらい申し分のない出来の作品だったんじゃないかなと、個人的には思います。
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