なおまる

つみきのいえのなおまるのネタバレレビュー・内容・結末

つみきのいえ(2008年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

たった12分だ。

メッセージ性、
オリジナリティ、
音楽や作画の世界観

どれをとってもすばらしい。

積み木は、積み重ねた想い。
思い出を表しているのかな。

おじいさんがワイングラスを見つけ、思い出から醒めるとき、涙が出た。はからずも、急死した父を思い出したのだ。

思い出はいつもあたたかい…。
なのに過ぎた日は、もう戻らない。
時間は冷たく行きすぎていく。

でも……

忘れてしまわない限り、心の中にその人、その時間、出来事がたしかに存在している。

打ちひしがれるでも慟哭するでもない。

しずかで哀愁があり、全てを受け入れて少し微笑むことができるゆとりある気持ち。過ぎ去ったものを見つめる、あの気持ち。

乾杯するおじいさん。
わかるような気がした。

何に思いを馳せるかは人それぞれ。
この余韻こそ、名作の条件と思う。
なおまる

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