takanoひねもすのたり

つみきのいえのtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

つみきのいえ(2008年製作の映画)
4.0
水に沈みかけた街の、ひとり暮らしの老人。
この街は、徐々に上昇してゆく水面に家が沈み、あまり人も残っておらず、今日もまたひとり誰かが引っ越していく。
老人の住む部屋が水面に達してしまい、彼は再び増築を重ね……そしてうっかり水中に落としてしまったパイプを拾いに潜水服で水の中へ階下へ潜りながら、過去を辿ってゆく……という短編アニメーション。

積み木というのは、レンガを重ねてお家を作るのと、それをずっと人生の中で繰り返して結果出来上がったお家そのものだと思うけれど、重ねれど重ねれど水没してゆく……のは切ない。

おじいちゃん子だった自分には、おじいちゃぁああああんで胸が一杯に。

じぃちゃん……ほろり。