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ゼア・ウィル・ビー・ブラッドのtomoeのレビュー・感想・評価

3.7
1900年代初頭、石油採掘で成功したダニエル・プレインビューはさらなる事業の拡大を図り、リトル・ボストンに進出。安価に土地を買収して採掘に勤しんでいた。その土地にはカルト的な宗教団体の牧師イーライがおり往年に渡る彼との対立、そして採掘場の大爆発による息子の失聴などからダニエル・プレインビューの成功への固執と無慈悲さを描く。

今の日本でぬくぬくと育った私には、主人公の心情が1ミリも理解できなかった。それでも時代も国も環境も違う場所に身を置いて、この映画を見なければ抱くことのできなかった感情を持てるのは映画の醍醐味ですよね。
ダニエル・デイ・ルイスとポール・ダノの鬼気迫る演技は圧巻で教会のシーンとクライマックスはもう開いた口が塞がらない。主人公には何ら感情移入できないけど、ほんと良質な映画を観た!というかんじ。
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