nao

ボビー・フィッシャーを探してのnaoのレビュー・感想・評価

3.6

大人たちの理想を押し付けられる天才チェス少年。
周りの期待と希望を背負い試合をこなしていくその少年の葛藤と純粋な透明感が胸を打つ映画です


「何が子供の為なのか」

突出した才能があったとしても子供の意思を尊重しない限り、本当の意味では幸せにはなれないのかもしれない

ああせよこうせよと周りにいる人達は言うけれど、それが子供の幸せになるとは限らない。
結局のところ最終的な答えは子供自ら見つけていくものなんだと思う。

1つの考えに凝り固まる必要はないし、色んな意見や考えを聞いて自分なりの答えをいつか出せればいい。
そして、それが一番大切なんだと思う

親を含め、保護者には何が必要なのか、子供の幸せとはなにか、それが丁寧に描かれる。
天才少年の育成物語ではなく、一人の純粋な少年の物語
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