まるい

ざくろの色のまるいのレビュー・感想・評価

ざくろの色(1971年製作の映画)
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大量の本がはためくシーンに心を奪われました。絨毯やタペストリーを吊るして背景や舞台装置のように使ったり、レース越しに顔を見せたり、布の使い方が面白かった。(だからこそ、もっと高精細で見たくなってしまった。広めのショットはポヤポヤが気になるところもあり…)

モノクロっぽくしたり、手の平を赤くしてみたり、同じ役者で男女を演じ分けさせたり、メークや衣裳での表現の比重も大きい。

セリフはほぼなく、人物たちも無表情か一定の表情のまま、まさにすべてが動く絵画やからくりのおもちゃのように進むため、少しまどろんでしまうが、羊を生贄にするおばさんたちが生き生きと働く姿で、若干息を吹き返した(笑

いろいろな映画や映像表現に影響を与えてそうだけど、自分がまず思い出したしたのは80年代のサントリーローヤルの、詩人ランボーがモチーフのCM。

上映はおそらくロシア版だったと思われるので、アルメニア復元版も機会があれば見てみたい。
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