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真昼の決闘のmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

真昼の決闘(1952年製作の映画)
4.0
短編小説「ブリキの星」(The Tin Star)をもとに、スタンリー・クレイマーが製作し、フレッド・ジンネマンが監督した名作西部劇。
「赤狩り」のブラック・リストに乗ったカール・フォアマンが脚色し、西部劇にリアリズムを吹き込んだ。
原題: High Noon (1952)

1870年、西部のハドリーヴィルの町。保安官のウィル(ゲイリー・クーパー)は恋人エミイ(グレイス・ケリー)と結婚式を挙げ、保安官の職を辞して町を去ろうとしていた。
ところが、ウィルが5年前に逮捕した無法者フランク(イアン・マクドナルド)が保釈されて正午到着の汽車でやってくるという知らせを受ける。
対決を決意し、再びバッジを付けて、町の人々に助力を求めるが、尻込みして誰一人協力しようとしない。
孤立無援の保安官は、1人で殺し屋4人と立ち向かうことに…。

~その他の登場人物~
・町長(トーマス・ミッチェル)
・保安官補(ロイド・ブリッジス)
・酒場の女主人(ケティ・フラド)
・元保安官(ロン・チェイニー・ジュニア)
・フランクの仲間3人(弟役:シエブ・ウーリー、リー・ヴァン・クリーフ、ロバート・ウィルク)

劇中の時間経過と上映時間を一致させ、刻一々と迫る緊迫感を増幅させている。
オープニングから流れるディミトリ・ティオムキン作曲の主題歌「ハイ・ヌーン」(歌はカール・リッター)が効果的に使われている。
ゲイリー・クーパーは、当時の西部劇のヒーロー像を覆す、対決を恐れる保安官を好演。クーパーの代表作。
グレース・ケリーは初主演作。彼女の魅力がまだ十分には引き出されていないが、当時23才。やはり美しい。
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