「わしは…わしは日本が好きだった。これからも日本人を…日本人を信じたい。」
【撮影】9
【演出】8
【脚本】7
【音楽】8
【思想】8
ディザスター・ムービーというより
日本人論をテーマにした作品
島国ゆえに
祖国を追われる経験の無かった日本人が
祖国を失った流浪の民として
いかに生きていくべきか
重厚なテーマです
日本沈没まで残り10ヶ月に迫り
日本人を海外に移すD2計画を実行に移す日本政府
山本総理を演じる丹波哲郎が熱く語り
田所博士を演じる小林桂樹が誇り高く
行動する
政府の重鎮の長老と山本総理の対話
長老が示した
各学者によって立てられた
日本人の移住計画
・新たな国を建てるため
・その国に帰化するため
・どこの国にもいられない人のため
そして各学者の統一意見として
・このまま何もしない
「このまま何もしない？」
と問い返す
山本総理（丹波哲郎）の赤くなった目が印象的です
山本総理はこのまま何もしないのではなく
日本沈没まで
日本と日本人のために出来ることに
全力で取り組みます
総理大臣の理想像
自然災害の映像は
現実の噴火の映像もあり
The 特撮の映像もあり
当時の撮影技術のエッセンスがつまっています
現在TBSで
連続ドラマ版の『日本沈没』が放映されています
ポスト・コロナの日本人論が示されることを期待します
衆議院議員選挙が終わり
選挙公約が守られるか否か
当選した議員が傲慢な言動をしないか
これらを精査していくためにも
本作品をオススメします
