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ベルリン・天使の詩のssのレビュー・感想・評価

ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)
4.9
なぜわたしはわたしであなたではない?宇宙の果てはどこ?
子供のころ答えのない問いを考えた先にある浮遊感を味わいたくて、下校中とか、公園で友達と待ち合わせする前とか考えてたなあ。
群像の思考が聞こえる天使。それこそ子供の頃授業中に、私の心の声を誰かに聞かれてるんじゃないかとハラハラしてたこともあったけど、天使に聞かれてたならまぁいっかと思える。
ゴダールの何作品かにでてくる天使も男の人だったけどなんでなんだろう。
天使が人間に寄り添ってくれたり、自死を嘆いてくれるのと同じで、サーカスを最前線で見たり、人間に手を擦って温める事が気持ちのいい事だと教わる天使がとても愛しい。天使という概念を、すきな女の人を抱きしめたくて人間になる、と決めたヴィム・ヴェンダースの優しさにも気持ちがあたたまる。
人間賛歌。いつか映画館で観たい。
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