藻屑

ベルリン・天使の詩の藻屑のレビュー・感想・評価

ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)
3.8
午前十時の映画祭にて。
すごく詩的な映画で、なんか本を読んでるみたいだなぁと思った。

図書館のシーンが好き。人間にとっては、本を捲る音や咳払いぐらいしか聞こえない静かな場所だけど、人間の心の声が聞こえる天使たちにとっては絶えず声(思考)が飛び交っている空間なんだな〜

ただ見えないだけで、天使っていつも人間の近くに寄り添って見守っていて、時に安らぎをくれているのかも、と思うと心が和んだ。
同時に、あんなにも人間の生活の中にいるのに、声も聞こえず物に触れもできず食べ物を味わうことも、地面を歩く感覚も温度も何も感じられない天使たちは孤独でさみしく見えた。
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