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ベルリン・天使の詩のSYUのレビュー・感想・評価

ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)
4.0
2020/03/11
監督 ヴィム・ヴェンダース 
ブルーノ・ガンツ
オットー・ザンダー
ピーター・フォーク

【恋に落ちた天使】

東西統一前のベルリンを舞台に、長く人間達を見守ってきた天使が、人間の女性に恋をしてしまった事でおきるドラマを描くファンタジー。

ピーター・フォークでもう一本。

人間を見守りながらも救う事は出来ず、自らの存在意義に葛藤する主人公の天使達。

天使の目では経験する事が出来なかった、カラーの世界が広がるシーンが印象的だった記憶。

元天使のP・フォークが本人役で登場、優しい眼差しで人間の素晴らしさを教えてくれる、キャスティングが粋でした。

後にN・ケイジとM・ライアンで、リメイクしたが、こちらも良かった、本作自体も続編が作られたが、多分見ていないので今度2本連続で見てみたいと思ってます。

愛と優しさ、美しい映像が心に染みる

そういえば今日は、あの震災から9年が経った日。
自分の地域は、幸い大きな被害はなかったものの、停電した家でまだ小さかった子供等と不安な夜を過ごした事を思い出す。

今は新たな脅威が世界を覆い、辛い気持ちになる毎日ですが、もし、本当に天使が傍らにいるのなら、早く平和な日常に戻る事を、ふと祈ってしまいたくなった一本。

良作です。

鑑賞日 1989年頃 VHSにて
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