【1936年キネマ旬報外国映画ベストテン 第4位】
ジュリアン・デュヴィヴィエ監督作品。ヴェネツィア映画祭でプレミアされ、スペシャル・メンションを受賞した。
カナダのケベック地方を舞台に、一人の若い女性が複数の男たちに言い寄られるさまを描く。
これは話ですか…?心底どうでもいい上に先住民をバカにした感じが不快だったな。弟が先住民の動きを真似するのとか今見ると怒りしかない。
まあそれは昔の映画だし、と思うけど話自体のどうでもよさ、これは脚本の問題か。
異常なほど駆け足で一人ひとりの男が掘り下げ不足。なんならこの娘やその家族たちも不必要に人数が多く誰が誰やら。
急にお母さんが病気で〜みたいなシリアスモードが入るけどどういう背景があるどんな立場の人なのかイマイチ分からないので感情移入できない。
ケベック州の寒々とした景色、そこで遭難するジャン・ギャバンのシーンはよかった。幽体離脱したような特殊効果はなかなか面白かった。
映像に遊びがあるのはいいと思ったがそれも一瞬、次から次へ目まぐるしい展開が忙しい。
うーん、もう少し腰を落ち着けて撮ってくれればよかったのに。惜しい作品。