コマミー

ドニー・ダーコのコマミーのレビュー・感想・評価

ドニー・ダーコ(2001年製作の映画)
3.5
【導かれるまま】

   [気まぐれ映画レビューNo.26]

当時の海外映画は、"異次元映画"の宝庫であった。

「シックス・センス」…「バタフライ・エフェクト」…「キューブ」に「マルコヴィッチの穴」等々。

若手監督が次々に現れた事によって、映画界が盛り上がっていた時期と言えよう。
今回の「ドニー・ダーコ」も同様、弱冠25歳ほどの若さで作った"リチャード・ケリー"監督の作品である。

奇妙な"ウサギ"の顔でお馴染みのこの作品は、いわゆる"タイムループもの"と、"仮想現実に囚われる系"の作品を合わせたような作品だ。最近だと、「ハッピー・デス・デイ」二部作がそうであろう。先程も申した通り、当時はこうゆう作品が山ほど作られた。後に「リバース・ムービー」と呼ばれ、とてもファンが多い。

そしてこの「ドニー・ダーコ」は、脳内に起こる「何が現実なのか?」という心理をとても良く描かれている作品だと思った。ウサギの導くままに、主人公が徐々に"不思議の国の入り口"に引き込まれていく…。

だが、些か、どうしても説明不足になってしまう…。

哲学のような境地に立たされる感覚を味わえるのが、本作なのである。
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