しろくま

釣りバカ日誌4のしろくまのレビュー・感想・評価

釣りバカ日誌4(1991年製作の映画)
3.4
《甥の和彦が我が社の後継者になってくれたら…》
〝スーさんの気持ちも分からないでもないけど、カズは魚に例えると、大海原を漂っている昼寝ばっかりしてボーっとしてるマンボウいるでしょ。あのタイプだから〟

スーさんの甥っ子の和彦(尾美としのり)のことを、マンボウ呼ばわりした上に〝イワシを追いかけて俊敏に大海原を駆け抜ける鰹タイプではないから〟って、酷評している浜ちゃんだけど、家に呼んで晩御飯をふるまったりして、結構可愛がっていて…。浜ちゃんの奥さんのみち子さんも〝ダメだダメだって言われている人がある拍子に大変身することもあるじゃない〟って、期待を寄せている癒し系の和彦くん。本作は、そんな彼のラブストーリー&浜ちゃんとみち子さんの待望の子宝騒動記の第4弾。

今回のマドンナは、釣り舟屋の八郎(アパッチけん)の妹・太田町子役の佐野量子さんで、甥っ子の和彦くんの恋のお相手っていう設定。これって〝男はつらいよ〟で、寅さんの恋のお相手だったマドンナが、いつの間にか甥っ子の満男の彼女の後藤久美子さんにシフトしてしまったときのような感じ。独身の寅さんが自分の恋愛に見切りをつけたようで、あのときは寂しい思いをしたけど、このシリーズでは、浜ちゃんもスーさんも妻帯者だから仕方ないね。

周りから結婚を反対された和彦くんがどうやって恋を成就させようとするのか、そしてみつ子さんの出産に立ち会う浜ちゃんとスーさんのダメダメぶりが見どころだね。

視聴メモ:2023.02.22/041/GYAO
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