真一

エイリアンの真一のレビュー・感想・評価

エイリアン(1979年製作の映画)
5.0
太陽系から遠く離れた深宇宙。

老朽化した巨大な宇宙貨物船。
乗組員の顔を襲う節足生命体。
胸板を食い破り飛び出る寄生体。
白い血液を垂れ流す人造人間。
無限の闇に恐怖が潜むダクト。
一人ずつ死んでいく乗組員。
暗がりから細々聞こえる猫の声。
船体を溶かす濃硫酸の血液。
背後の闇にうごめく異形の影。

そして
クライマックスが過ぎ去り、まもなく
エンドロールが流れるだろうと
思われる最終場面で再び化け物が
出現する衝撃のラストシーン。

本作には、
それひとつあれば
語り草になるような恐怖の設定、場面が
星の数ほど埋め込まれている。
あまりに濃密。
あまりに贅沢。

その後のSFホラー映画が、1979年の
いずれも本作のモノマネに過ぎないのは、
誰の目からも明らかだろう。
歴史的名作どころではない。
「エイリアン」はSFホラー映画史を
終わらせてしまった悪魔的作品なのだ。
百メートル走で突然5.0秒を叩きだし、
以後の記録測定を無意味にしてしまうのに
等しい快挙、いや怪挙だ。

というわけで、エイリアンへの
ほとばしるような愛を、赤裸々に
活字化してみました。

エイリアン、好きすぎます♥️
真一

真一