Aki

シンデレラのAkiのレビュー・感想・評価

シンデレラ(1950年製作の映画)
4.0
Disney100フィルムフェスティバルで鑑賞。


素晴らしい映画だな。

個人的に、これまでは楽しい作品とは思いつつもディズニープリンセス作品の中ではそれほどハマらなかった作品だった。
が、今回の劇場鑑賞で印象が変わった。


シンデレラへのイジメがかなりツラい。
朝起きてすぐ労働、休む間もなく次の労働、また労働……。
その申し付けられる労働の内容も、先日やったばかりの掃除アゲインだったり。

それが元々は自分の家だった筈の広い屋敷で行われていてそれを仕切っているのが継母親子。
父母とは死別しており孤独で、優しいアニマルフレンズたちが唯一の心の頼り。彼らにも慕われていてなんとかやっている。
シンデレラ自身は邸宅の外れの屋根裏部屋みたいなところに半ば閉じ込められている始末。

年ごろの娘が皆招待されているはずの舞踏会への出席をあの手この手で妨害され、最後には母の形見のドレスさえもズタズタに引き裂かれてしまう。
なんたる外道!


と、ここまでで結構ショッキングで可哀想なシンデレラ。
劇場鑑賞マジックでなんか泣けてきてしまった。

その後はなんやかんやあり、最後の最後まで軟禁されるなど継母の酷い仕打ち。

最後には幸せになれて良かったね、と心の底から思った次第。


プリンセスストーリーが素直に受け入れられづらくなってきている昨今だけど、当時の時代性からしたら自然だし、その中にあってもシンデレラは他の受け身的ヒロインとは違って苦境の中にあっても挫けずにいて、小さいけど逃れられない強権的なコミュニティの中でなんとか日々生きている様子が描かれていてそういう姿勢も好感が持てるキャラクターで、すごく好きになった。

観に行って良かった。
リトルマーメイドも鑑賞。
Aki

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