再鑑賞。
本作のニムロッド・アーントル監督は本作で注目されて、このあとは「プレデターズ」に抜擢。
そのあとは二作は日本では話題にならなかったですが、最新作はリーアム・ニーソンさんとタッグ。年齢の割には監督作は少ないのに、時に話題作に抜擢されるというと不思議なキャリアの監督。
注目されるきっかけとなった本作ですが、ちょっとストーリー展開のテンポが悪く事件開始までの段階も遅いのが気になるところ。
主人公のバックボーンをちゃんと説明して、主人公の善人性を見せたい意図は分かるのですが…。
でもそれにしたって主人公に完全に肩入れ出来ず…。
土壇場でごねるんしかないなら、最初から受けなければいいのに…。
誰も傷つかない強奪計画なんてあり得ませんからね。
主な物語となる舞台は閉鎖した工場で、そこで物語が展開するのですが核となる話はいわゆる内輪もめなので物語が地味です。
登場人物も数人しか出ないなかでの話しなので、よほど工夫がないと飽きて来てしまう…。
ただ、それを豪華なキャストでの演技合戦で盛り上げています。
特にローレンス・フィッシュバーンさんとジャン・レノさんのいぶし銀コンビの掛け合いは見ごたえ充分。
マット・デュロンさんの冒頭の良い人からの崩壊演技も上手い。
アクションシーンもそんなに無く、銃弾乱舞のアクション映画だと思ってみると肩透かし…。しかし、それぞれの思惑に絡んだクライムサスペンスとしてはまあまあ楽しめた作品でした。