π(1997) 面白かった！アルキメデスの妻の様な存在に、狂気に走る主人公が救われたのか？神は信じないのか信じてるのか。人の優しさみたいなのは信じている気がする。それで心温まるハッピーエンドじゃ無くて、ジワッと残る感じがダーレンらしさなのか。後の作品達が生まれるのが何となく解る。
音楽やMV風の撮り方とかギミック満載で90年代ぽいし、テーマには合ってると思った。イレイザーヘッドやビデオドロームの次みたいな感じ。これを撮った監督がザ・ホエールなのかと考えると、根っこの部分は変わってないかなと思った。
単純に格好いいよなと思う。今でも、早いテンポでドアのカギ掛けるみたいなの有るし。流行りだったのもデカいと思う。今でもこの感じに殺られちゃうのはあるのかも。
πでレクイエム・フォー・ドリームまんまの撮り方あったり、ドラムン・ベースのテーマ音楽、主人公のコンピューターまみれの部屋、8インチだか５インチだかのペラペラのフロッピーディスクが90年代ぽくて楽しい。
ダーレンの全作品を観てないので、偉そうな事は言えないけども、ザ・ホエールがダーレン味が薄いという感想も有るけど、流行に乗って尖った感じを散々やった後に、芯の部分を強調した感じなのかも。
後の作品の要素も入ってる、若さで作った１作目みたいな。
