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博奕打ち 一匹竜のYuki2Invyのレビュー・感想・評価

博奕打ち 一匹竜(1967年製作の映画)
3.6
まあ、何よりもとにかく問題なのは、今作については鶴田氏は博奕なんて(ほぼ)打ってない…てコトなのですよね⇒正しいタイトルは『刺青彫り』ですよコレ。最後の最後では(ようやっと)修羅場=天津敏との一騎打ち!の当事者にもなるモノの、登場からの大半の場面では鶴田氏はシンプルに(一応渡世人だケド)フツーの彫り師、でしかない⇒だから別にそこまでアウトローなコトもやっちゃあ居ない、て感じですし。ただ、それ故…と言っても好いのか任侠映画としては展開運びも・個々のシーンの内容自体も相当にユニークだったとは思いますね(とりあえず、他では観たコト無いっすよ)。前述どおりクライマックスがカチコミではなく謎の「我慢大会」とかゆう妙ちきりんなイベントだったりですし(一度でも歴史上で実在したのかすらかなり疑問)、何故ソレが開かれたのか…とゆーたらイギリス王室のさる高貴なる御仁が刺青を彫りに来日するから!という(コレも)噴飯モノなのですし。ほか、待田京介があまりにも雑に&バカみたいに正直に呆気無く殺されてしまうのとか、山城新伍+藤山寛美のギャグキャラがどー考えても浮いてるのとか、丹波哲郎が終始好いトコロを持ってイキ過ぎ!なコトとか、微妙に思える箇所を挙げ出したら結構キリがねーのですケド、迷いに迷って(一作目より加点しての)この点数としておきます。興味のある方はそのうち…

※ちなみに「我慢」とゆーのは、その業界における「刺青」と同義の言葉ってコトらしいです(⇒初めて知りましたよね)。
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