MaruFuku

機動戦士ガンダム F91のMaruFukuのレビュー・感想・評価

機動戦士ガンダム F91(1991年製作の映画)
4.5
久しぶりに再鑑賞。当時は映画館で。
「シャアの反乱」からおよそ30年。
ガンダム、UCシリーズは"ニュータイプ"に代表される人類への警鐘や未来といった壮大かつ大人向けのお題を通しているが、その中でも小粒ながらより家族、友人という身近なものと紛争という視点を描くのが本作。

冨野さんが書いたガンダム小説はもちろんすべて読んでますが、背景情報は広く深く、アニメはそうあってはいけないと思うけど、本作も読んでから観た方がより楽しめます。

「バグ」という衝撃的な殺戮兵器が、テロ性を増しているうえ、AIの開発が著しい昨今に改めて見ると、「バグ」がいつか存在し得るという現実味を帯びてくる。
さらにビームシールドの実用化を示唆して、その後のVガンダムに繋がる技術を披露。

立ちはだかる異形のラフレシア。セシリーはシーブックと共に実の父親と対決、シーブックはその戦いの最中、質量のある残像といったF91のポテンシャルを引き出していく。
カッコええわ…

「機械なんて使う人次第なのよ」

いい未来も、残念な未来も、未来があるのがガンダム。
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