このレビューはネタバレを含みます
わたしのオールタイムベストの一つ。
カラー映画のはずなのにソフトでみると何が映ってるのかわからないくらい暗い。劇場でみても相当挑戦的に暗い。ナレーションはあるのに話もなんだかよく繋がらない。少しだけの明かりを支えにするしかない。
というところから、中盤わかりやすーくジャンフランソワの陽動作戦(?)が観客に示され、ここから一気にもっていかれてハラハラしっぱなし。メルヴィルの緩急のうまいこと!
そしてシモーヌシニョレがほんとうに最高にかっこいい。ちゃんと戦ってちゃんと死ぬ、お飾りでもマドンナでもない女。
さみしい話だけれど、何もかもがうまくいかなくても未来のどこかにつながると信じて、あるかなきかの光を探って進むしかない、と心強く思える。