三四郎

受胎の三四郎のレビュー・感想・評価

受胎(1948年製作の映画)
3.8
子供は幸せになる為に、次の世の中を良くする為に生まれてくる。子供に良い世の中を残す為に今生きる私たちが働かなくてはならない。

この作品は戦後の日本の醜さ、堕落した男女が描かれている。
自由には責任が伴うのだという説教的なものが入る、このシビアでシニカルな感じが渋谷実監督らしいね。

黒い煙がモクモクと上がっているシーンは、まるで弟の運命を表すかのようだった。

「あの方、わたくしを愛してたんですわ…」
だと思ったよ笑
弟が道を外れるのは、兄が完璧すぎるからだけでなく、美しい初恋の女性(高峰三枝子)まで兄の奥さんになってしまったからだよなぁ。
失恋の痛手とその恋敵が兄だから尚更傷口も広がる。
兄夫婦が完璧なる善人でした。高峰三枝子の神々しさよ!!
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