あー

ヒッチャーのあーのネタバレレビュー・内容・結末

ヒッチャー(1986年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

ささやかなる親切心が
悪魔に魅入られてしまったー。

『羊たちの沈黙』で出番は短いながら
その圧倒的な存在感を放った
レクター博士同様に。
台詞こそ少ないが圧倒的な"恐怖の対象"

ルドガー・ハウアーの存在感と汗!!
半ドアで車から転がり落ち、
ジムに車で跳ね飛ばされながらも
起き上がる姿に恐怖がつのる。

"ジョン・ライダー"
名前しかわからない
謎の男の恐怖が、ずっと続く怖さ。

また痕跡、目撃者がいない事で
自分がした殺人じゃないのに
殺人犯に仕立て上げられるジム。
もっと、違う!!って言いなはれ!!
とモジモジしちゃうけれども。
警察の横暴さにも恐怖を感じる。

陽の光の使い方が印象的!!
ビルが殺人犯と間違えられて
留置所に入れられた檻の外から
差し込む光。ここにいれば...
淡く抱いた希望からの落され方。

車で轢いた後、車を降りて
死んだか確認する時に
真上から差す光で一瞬白くなる画面の
後にビルの顔。



ここからは独り言。


観終わった後は思ってなかったけれど。
1日経った後にふと思う。

誰でもない男の恐怖。

しかし彼の身のこなしから
傭兵だったのでは?
そう思うとベトナム戦争で
狂わされた1人だったのかも。って
思えてきた。

だからこそ、自分では止められない
"狂気"を止められる相手を求めて
いたのは、彼に唯一残された"良心"
だったのかも。

独り言だから定かではナイが。

"何者"でもあった筈の人間が
"何者"でもないふりをして
襲ってくるからこその恐怖でもある。

元から狂った者には惹かれないが、
汗をかいたり、
人間らしさもあるからこそ...。

このシリアルキラーから
目が離せないのであろうか。
あー

あー