イラク戦争加担を重厚な社会派サスペンス風味で痛烈批判。ケンローチ監督作。
ルートアイリッシュとは「イラクのバグダッド空港と市内のアメリカ軍管理地域グリーンゾーンを結ぶ世界一危険な道路」だそうだ。
民間兵としてイラクに赴いた男たちの物語。
元民間兵ファーガスの親友フランキーがルートアイリッシュで殺された。そこからつながる真実とは。
何かを恐れて真実を語ろうとしない人たち、上層部の不可解な態度、そんな困難な状況の中
ファーガスがたどりついたものは?
これ…痛烈。ラスト、特に。
戦争に加担した国、民間企業の黒さを批判しつつ、観客としては一番正義としていてほしい人がとんでもないことを悟ってしまうという。
そして彼の行動。大げさな演出は無いものかなり胸が痛む。
フランキーが殺された真相を探るというサスペンスとしても十二分に堪能できるけどそれだけじゃない。
重たくて、鑑賞後ドンヨリするけど、おススメ。
(2012年公開映画)