ムダがない脚本と演出、ボガートの冷ややかで孤高な演技が効いていて、結末までハラハラするフィルムノワール。恋愛ものとしても秀逸。
情報を入れずに観るのがおすすめ。
殺人事件の疑いをかけられたディクソン(ボガート)と、彼のアリバイの証言をしてくれた隣人のローレル(グロリア・グレアム)は事件をきっかけに恋に落ちる。2人の恋の行方は…?!
後半の心理戦のたたみかけが巧みで引き込まれた。
一度疑いを持つと、人はドツボにハマってしまう怖さ。
疑いが晴れてももう元には戻れない、人の心の脆さを描いたラストは秀逸。
ヒッチコックの「断崖」を思い出しました。
ボガートは孤独が似合います。