ゆーし

ゴーストワールドのゆーしのレビュー・感想・評価

ゴーストワールド(2001年製作の映画)
3.5
リバイバル上映鑑賞

映像美というか、キャラクター達のファッションなどダサ良い。

イーニッドは良くも悪くも自分の世界にいたくて、自分の世界にいて大人のシーモアに惹かれたのだろう。

イーニッドがダナに女として敵意むき出しにする所は少し恥ずかしく感じてしまった。
ただ、そのイーニッドを見て恥ずかしくなる感情は体裁や年齢など他の物事のフィルターから見てしまっている為、イーニッドが思うつまらない大人なんだろう、自分も。

レベッカのような学生時代は仲良くても、段々周りに溶け込んでいく友人。そんな友人と合わなくなっていく姿。周りに適合していない自分をかっこいい、最早それを通りすぎて適合したくない。と思っているところが過去の若い時の自分と重ねてしまう。

最後、廃線になったはずのバスに乗り込む老人を見て、自分も夜そのバスに乗っていくエンドをどう捉えるか。

ゴーストワールド(空虚な現実世界)からバスで抜け出した=シーモアに話していた夢の様にフラッといなくなった、と捉えるか、もう現実世界に馴染めない事が分かり、ゴーストワールド(死後の世界)にバスで向かった=自殺、と捉えるか。

まぁ作品全体もブラックユーモアが常にまとわりついている様な作品の為、どっちで捉えても良い気がする。

自分的にはキャラクター造形的にだいぶと図太い神経してそうだし、フラッとどこかの街にいったのだろう、という認識でいようかなぁ。
ゆーし

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