進路も決まらない、やりたいこともない、高校を卒業したばかりのイニードとレベッカ。日常に不満を持ちながら、ダラダラと過ごしている。ちょっとこじらせてる女の子たちの日常。
ダサくてモテないレコードマニアの中年男シーモアに興味を持ったイニードは、彼に近づいて奇妙な友情関係を築いていく。シーモアに出会ってからのイーニドは思いのままの行動をとりながら、どうして良いのかもがいているよう。
一方、アパートを借りるために地元のコーヒーショップに就職し、社会と折り合いをつけて自立しようとするレベッカ。一緒に住もうとしていたのに何となく溝ができてきてしまう。
好き勝手なことをしているキャラの濃い登場人物たちの絡みが自然と面白い。生きていることが不満だらけ、やけっぱち、危なっかしさをシーモアも理解しつつ逃げられなくなっていく。
シーモアも悩み多き人生。若い女の子にかき回されるのはかわいそうな
気もしたが、皆新たな一歩を踏み出すラストだったかな。
不思議な感覚で見入ってしまう作品。
