42

ゴーストワールドの42のレビュー・感想・評価

ゴーストワールド(2001年製作の映画)
-
変わらないものに縋る気持ちも分かるし、変化に適応できず混乱するのも分かる。どうしてみんな急な変化に素早く適応していくんだろう。
彼女はどこへ行くんだろう。

彼女たちの気持ちはもう交わらない気がする。元の関係には戻れないんだって何となく分かってしまって虚しい。いつまでもへんてこなままじゃいられないってのも分かってるし、全てが少しずつ変わっていくことも分かってるんだけど、そんな急に変わらないでくれ。

"今は差別を隠すのが上手くなっただけ"

全てがへんてこでおかしみ溢れる物語なのに嫌に現実的でイーニドと自分がぴったりと重なっていく。周りが徐々に社会に馴染んでいく中、どこに進むのか分からないバスに乗って一旦考える時間を設ける感覚。きっと良い方向に進みますように。イーニドのメイクと服めちゃめちゃ好きだった。

"とびきり切ない"かあ、、、

リバイバル上映の時、映画館に観に行こうと思ってたけど、映画館で観てたら観終わった後全然違う方向のバスに乗って爆発してたかもしれないから家で観てよかった。
42

42