やっちゃん

ゴーストワールドのやっちゃんのレビュー・感想・評価

ゴーストワールド(2001年製作の映画)
3.5
サントラは何度聴いたかわからない。(特にJaan Pehechaan HoとDevil Got My Woman)イーニドのファッションに憧れて原宿の古着屋をうろちょろしたこともしばしば。

高校を卒業してから社会に出るまでの微妙な時期を描き、青春映画とも違う独特な立ち位置の映画。独特なのは作中のキャラクター達もだから余計にエキセントリックだ。

バスに乗車した意味は解釈が分かれるところであるが、それまでに登場するジーンズの張り付いた道やニセモノ50sダイナー、サタニストカップルやクークスチキンなど、チクチクと心を突っついてくる。宝箱を開けたみたいにいろんな仕掛けとおもちゃがこの映画には詰まっている。

ブシェミのオタクっぷりが見事。髪のかき上げ方とかレコードの「無事」を確認する演技がオタクそのもの。少年っぽさが抜けきらない今は亡きブラッドレンフロが出演していることも嬉しい。主演のソーラバーチもまたスクリーンで活躍してほしい。
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