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ゴーストワールドの13のネタバレレビュー・内容・結末

ゴーストワールド(2001年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

モラトリアムでイタすぎる思春期を送ってたから、こんなに主人公に共感できる映画は他になくて、初めて観た17歳から今にいたるまでずーっとベストムービー。いつでもあの頃の自分に戻れる作品。

ずっとこのままでありたいけど、大人にならなくてはいけなくて、当たり前のように前に進み出す周囲に焦りを感じる。絶対先に進まないと思ってたバスも、いつかは走り出す。

自分とはなにかわからないから毎日服装の系統がころころかわって統一感があまりないし、ある日突然派手な髪色にしてみたりもするし、男の子は私のこと嫌いだし、私だって嫌いではないけど嫌いだし、手繋いでたはずの友達が突然地に足つけて自分の向くべき方向を知ってるかのように働き出したり、「普通の女の子みたいに」恋愛しはじめそうなのもなんか寂しいしいやだ。共通言語がある、私を必要としてくれる、私と同じ孤独な人間が私だけの居場所のように感じて、それを「普通の人」に奪われるのも超いやだ。でも自分が何を何をしたいのか、何を考えてるかわからない。全員馬鹿だし全員いなくなればいいのに!どこにもいきたくない、ずっと子供のままで、女性にもならなければいいのに!みたいな。私は特別だけど、全く特別じゃない。自意識過剰で全く色々恥ずかしくもなるけど、愛おしい。
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