Laura

あした来る人のLauraのレビュー・感想・評価

あした来る人(1955年製作の映画)
3.0
のちの作風を予告するような複数のドラマ錯綜型の群像劇なのだが、淡々としすぎてメリハリが効いてないというのか、川島作品にしては穏当な印象。カジカ研究者とか山男とか、ディテールの設定が面白いだけに惜しい。登場人物全員が主役級の存在感を放つ『風船』や『愛のお荷物』の面白さ、テンポの良さとどうしても比べてしまう。題名の「あした来る人」に繋がるオチも弱いのかも知れない。拾い犬を介して人間関係の変化が暗示されるのが良い。
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