シャチ状球体

VERSUS ヴァーサスのシャチ状球体のレビュー・感想・評価

VERSUS ヴァーサス(2000年製作の映画)
3.3
北村龍平といえば、怪獣映画であれホラーであれ、とにかくほぼ全ての映画でそれまでの流れをぶった斬る謎の格闘シーンが挿入されるのが特徴の人だけど、初期監督作品である今作でも映画全体がアクションで埋め尽くされている。というより、アクション以外の大体が欠如している。

蛇のように動き回るカメラワーク、デフォルメされまくった濃すぎるキャラクターたち、ヤクザとゾンビと意志を持った森が入り交じる理解不能な世界観。
とにかく、一瞬一瞬でスタイリッシュな映像が撮れればそれでいいと言わんばかりの中身のなさとテンポの速さが魅力でもあり欠点でもある。

ジェンダー観や世界設定が一昔前のクオリティなので、監督のファンでもなければ手を出さないほうがいいかも。
シャチ状球体

シャチ状球体