香

キング・コングの香のレビュー・感想・評価

キング・コング(1933年製作の映画)
3.6
誰もが知っているキャラクター、コングを描いた最初の作品。
驚異的なストップモーションにより動きは生々しく、
随所に差し込まれる顔のドアップには今でも充分恐怖を感じる。

コングが人を殺害する方法も結構生々しく、食べたりふるい落としたり掴んで高いところから落としたりと、
シンプルに怪物として恐ろしいのもポイント。あれではいくら好意を持たれているとはいえアンが叫び続けるのも仕方がない。

映画史において最も象徴的なシーンとも言える、エンパイアステートビルでの戦いは圧巻で、
戦闘機からどれだけ撃ち込まれてもなお反撃するコングの異様な生命力、モンスターっぷりが表現されている。
最後に死を悟ったのか、コングがアンをそっと持ち上げるシーンはとても切ない。
香