カカオ

博奕打ち 総長賭博のカカオのレビュー・感想・評価

博奕打ち 総長賭博(1968年製作の映画)
3.2
塀の中に入っている間に我慢ならない襲名継承があったもんだから怒りが納まらない松田(若山富三郎)。なんとか怒りを宥める中井(鶴田浩二)。



兄弟分の盃、
妹の婿であるのに、

男としてのプライドが勝ってしまう。






後には引けない泥沼劇、


















たった少しの根回しが至らなかったばっかりに、多くの人が血を流し、多くの生命が失われる流れ。




取り返しがつかない舎弟の暴走に顔をしかめるところも印象的。





これを企んだオジキ仙波(金子信雄)が有能なのか、これを見抜けなかった天龍一家が無能なのか。


負の連鎖が断ち切れると思っていたのに、負の連鎖が継続してしまうもどかしさ。


まるでシェイクスピアの悲劇だ。
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