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カクテルのKEiGOのレビュー・感想・評価

カクテル(1988年製作の映画)
2.6
酒と泪と男と女

恒例トム・クルーズマラソン!
やはり20,30代のトムはビジュアルがエグい…!どこから見てもカッコいいのやばいな。とにかくそれに尽きます。『カクテル』は'88年、'83年に『卒業白書』、'86年に『トップガン』と『ハスラー2』、翌年には『7月4日に生まれて』と大忙し。特にマーヴェリックやりながら、ビリヤードをマスターし、2年後にはバーテンになってるなんて凄すぎます。素晴らしい役者魂。

とはいえ本作の内容はと言うと、トム自身も駄作と認めており、現にラジー賞で2冠という始末…。「どんなもんじゃい」と息巻いて観てみましたが、確かにこれは…。正直、脚本が薄い。まぁ、良く言えば、青春群像劇。とはいえ「アメリカンドリームを夢見るも失敗。恋愛もうまくいかない。しかし、あるきっかけでカムバックし、幸せを掴む。」というベタベタ王道コンセプトさえまともに活かし切れていない。

その場しのぎで行き当たりばったりな主人公に共感できない。『ハスラー2』のように”若さゆえの”でフォローし切れないくらいにはダメダメなんですよねー。主人公がそんな感じだから、作品全体としても退廃的。それは刹那的快楽というより、ただただ退廃している。

個人的にはもっと職人気質で、腕一本でバーテンダーとしての道を極める男の物語が見たかったなー。

ちなみにみんな(?)大好きトム走りは、アルコール中毒で倒れたヒロインの友人を助けに行くシーンで見れます。やったね。
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