nana

チャンプのnanaのネタバレレビュー・内容・結末

チャンプ(1979年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

馬なのかボクシングなのかといったところですが、以前は強かったけれど今は落ちぶれたダメ親父という点では、ダーレンアロノフスキーの「レスラー」にも通じるところがあると思います。

復帰戦が何でいきなりタイトルマッチだったんだろうな…

これは「レスラー」や「ダンサーインザダーク」の感想でも同じことを書いたかもしれないのだけれど、映画とかで所謂「ダメな親」(ダンサー~はちょっと違うかもしれないけれど)を描いた時にどうしても思ってしまうのが、いくらなんでもまずは第一に子供のことを考えなよ!と思ってしまう(笑)
なんか最後は感動!みたいな話になってるけど、あの時子供のことを思って親がしっかりしてれば最終的にこんなことにならなかったんじゃない?って思うことが結構ある気がする。
他人が見てもあんなに可愛い息子のTJがいるのに賭けとか酒はやめないし、子供からお金盗むし(笑)
タラレバ言ってもしょうがないけど、あそこまでお酒を飲んでいなければ、もっと早くトレーニングしていれば、死ぬことはなかったんじゃないか?
(思い出したのが、稲垣吾郎さんの「レスラー」評。身も蓋もなくてなかなか好きなのです。)

…なんて野暮な感想はやめて、それでもチャンプにはこの生き方しかなかったんだろうなぁ。
あの後TJはどうなるんだろう。まだアニーを母親って認めてるわけじゃなさそうだったし。
いろいろあったけど3人でこれからは仲良く暮らそうね、なんてラストが観たかったよ(´・ω・`)しみじみ

この映画を観たきっかけは、「ジョジョの奇妙な冒険」第4部にて、億泰が泣いた映画と言っていたから。
彼の父親のことと、これを観て彼が泣いたということを考えると、またしみじみ…
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