キットカットガール

ポルターガイストのキットカットガールのネタバレレビュー・内容・結末

ポルターガイスト(1982年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

 想像していたのは『パラノーマル・アクティビティ』のようなものだったが、本作はどちらかというと『ゴーストバスターズ』に近かった(別に悪い事では全くないが)。笑 従って、比較的楽しく鑑賞できた。
 他方で、冒頭から幾度もチラチラ登場するアメリカの国歌、第二次世界大戦のアメリカ兵、リンカーンの銅像、レーガンの本『Reagan the Man the President』、ベトナム帰還兵?といった象徴的なもの。完全に推測だが、テレビに突如娘を奪われた家族の姿は、突然戦争に我が子を奪われた母親の姿をなぞったとも取れる。ポルターガイスト現象は、そこに暮らす人間にとっては不条理でしかないが、科学的に論じられるものでなくても実は合理的で、霊の怒りや憎悪といった因果律・秩序があるのではないかと考えた。つまり、「我々の手に余る戦争という不条理に巻き込まれた罪なき人々」のアレゴリーと恣意的に解釈した。