スピルバーグはトビー・フーパー監督の「悪魔のいけにえ」を観て、あのザラザラしたドキュメンタリー感覚を求めたものの、フーパー監督の本質はオーソドックスで王道。「悪魔のいけにえ」の方がフーパー監督にとっては異質だったのではないでしょうか。なので、この作品はフーパー監督とスピルバーグが対立して、ほぼスピルバーグが撮ったと思われましたがそうではなく、そもそも二人の感性は似ていて作品もまるでスピルバーグ作品のような仕上がりになったのではないかと思います。それは、フーパー監督のフィルモグラフィを観るとなんとなくわかります。
