がんびーの

トリコロール/白の愛のがんびーののレビュー・感想・評価

トリコロール/白の愛(1994年製作の映画)
4.0
キェシロフスキ監督によるトリコロール三部作の二作目。(トリコロール=メリハリのある三色で構成された配色をさす。フランス国旗の通称である。青・自由、白・平等、赤・博愛)

平等とは、公平とは何なのか。ましてやそれが愛となると答えは難しいもの。平等な愛を二人が感じることは可能なのだろうか。白く映える光を感じながら思い拭ける。

今作品は前作に比べて、台詞が多くストーリー展開にも波があった。その分感情移入はしやすく物語自体を楽しめた。(ちょっと変わった話だったけど笑)白を表現するのはやはり難しいのか、青の時ほど色としての印象は薄かった。デルピー様の肌が異常に白かったからそれで十分なのだが。

愛とはシーソーのようなものなのかなぁと感じた。均一にバランスをとることは難しくて、いっつもどちらかが重くなっちゃう。それが俗に言うすれ違いなのかな、どっちかが軽くなったらどっちかが重くなって…このお話もそんな風に感じました。

ラストシーンは鳥肌。それが愛なのか…それで満足なのか。わたしにはまだわからない。

性的不能を理由に最愛のフランス人妻に離縁され、一文無しでパリの街に放り出されたポーランド出身の理容師が、故郷で一念発起、恥辱にまみれた過去から立ち上がる様を描く。第44回ベルリン国際映画祭で監督賞を受賞した作品。

ぜひぜひ
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