ノットステア

オールウェイズのノットステアのレビュー・感想・評価

オールウェイズ(1989年製作の映画)
3.4
○アマプラ紹介文
森林火災消化隊の敏腕パイロット、ピート(リチャード・ドレイファス)。ある日彼は、窮地に陥った友人アル(ジョン・グッドマン)を救うために命を落としてしまう。恋人ドリンダ(ホリー・ハンター)の願いを聞き入れパイロットを引退し、訓練学校の講師になることを承諾した直後のことだった。天国に召された彼は、天使(オードリー・ヘプバーン)に若いパイロットの守護霊となることを依頼され、再びこの世に送還される。



○感想
父と久しぶりに一緒に観た。
昔映画館で観ようと思ってたのに観られなかったらしい。

どんなストーリーなのかも誰が出演してるのかも知らずに観た。二回目の登場シーンで、あ、この人オードリー・ヘップバーンだって気づいた。他の俳優さんは誰も知らなかった。『ジョーズ』も『未知との遭遇』も『スタンド・バイ・ミー』もまだ観てないから。

山火事を飛行機で消す話だから、激しいところもあるんだけど、でも静かな映画だった。ちょっと盛り上がりに欠ける。ストーリーにもう少しワクワクとかあっても良かったのかな。


以下、ネタバレあり















まさか主人公のピートがすぐに死ぬとは思わなかった。死亡フラグ(今初めて使った言葉)は、うん。立ってた。直前でこれたぶん死ぬなぁと思った。

ピートが安全無視で飛行するところとか共感できなかったしカッコいいとも思えなかった。燃料ギリギリってダメだろ。たしかに、ギリギリでも飛行すれば、その時に助かる人はいる。でも、墜落して飛行機が壊れてたり乗組員が死んだりしたら損害が大きい。次の山火事の時に作業できる人が減るだろ。
だからドリンダ(主人公の彼女)が最後に命令を無視して勝手に飛行機を飛ばして消火活動するのも良くなかった。飛行能力の高いテッドが勝手な判断で飛ぶ方がまだマシだった。ドリンダは消火活動したことすらないべや!

良かった点は映像。1989年の映画だから鮮明とかではないけど、炎の中の様子や、ラストの夜の飛行シーンとか綺麗だった。

あと、死んだ主人公のピートが、ドリンダとテッドのいい雰囲気に苦しむところ。切なくて考えさせられるようなシーンだった。原作(『ジョーという名の男』)があるらしいので、それを観てみないと、『オールウェイズ』の設定が切なくて良いのか、『ジョーという名の男』が良かったのか判断できないけど。

笑えるところもあった。アルの上で消火剤(赤い泥)を落としたせいで、アルが真っ赤に汚れるところとか。



○あらすじ
森林消防隊。消防飛行機のパイロットのピート。
恋人のドリンダはピートの無謀な飛行を管制塔から見守る。
燃料切れで滑空着陸をしたピート。
怒るドリンダに誕生日プレゼントを贈る。誕生日じゃない。ドリンダは一度はプレゼントを受け取らない。プレゼントをドリンドの背後に投げる。箱の中が見える。ドレス。女である扱いに喜ぶ。
二人の思い出の曲で踊る。他の男たちもドリンダと踊りたがる。手を洗ってこい!水道に殺到。

ピートは消防飛行機の専門学校の教官に就くように友人に言われる。

夜。ドリンダも消防飛行機の専門学校の教官に就くようにピートに話す。ドリンダの心配する様子に承諾する。

翌日。消火活動。友人のアルの飛行機に火が燃え移る。ピートは接触ぎりぎりの滑空飛行でアルの飛行機に消化剤をかける。火は消える。上昇する直前に炎の中に突っ込む。火がピートの飛行機に燃え移る。ピートの飛行機は爆発。

ピートは鎮火した森の中。ハップと名乗る女性(オードリー・ヘップバーン)。天使。ピートの人生は終わった。ピートは霊感となり、パイロットを育てることになる。テッドの霊感になる。場所はアルが開校した消防飛行隊の専門学校。

守護霊であるピートの言葉を自分の考えだと思って発言と行動をするテッド。
アルに消火剤をぶっかけ、怒られ、学校を追い出される。

霊媒体質を持つ男を通し説得され、学校に戻る。

アルはドリンダと再会。ドリンダを自分の学校に連れて来る。

アルはテッドを学校に戻す。
テッドとドリンダがいい雰囲気。家に招く。ドリンダは料理をしたふり。
ダンスとキス。ピートとドリンダの思い出の曲。ドリンダはピートを思い出す。
ピートは再びハップの元へ。死人なのだから、自分の人生は終わったのだから、と再び忠告する。。

テッドは1人前のパイロットになっている。まるでピートの再来。

山中で消火活動中の隊員達が炎に囲まれ取り残される。
テッドは救出の為の消火活動に行こうとする。
なぜかドリンダが暴走。飛行機に乗っているパイロットをアルの元へ行かせる。飛行機のエンジンは切らなくていい、見ているという。
ドリンダは勝手にその飛行機に乗って出動。戻れという指示を無視。
ピートはドリンダの霊感となる。
一回目の消火は失敗。高すぎる。二回目。成功。

飛行機が故障。川に不時着。沈没。ピートがドリンダの手を引き水面へ。
生還。アルとテッドがドリンダに駆け寄る。ピートはそれを見送る。