グラッデン

007/カジノ・ロワイヤルのグラッデンのレビュー・感想・評価

007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)
3.9
『007』シリーズは勉強中。今回は、6代目ジェームズ・ボンドのダニエル・グレイグが初めて出演した『カジノ・ロワイヤル』を視聴。

少し前に、ピアース・ブロスナンが最後の出演作となった『ダイ・アナザー・デイ』を見ていたので、少なからず双方が表現するボンド像を比較するかたちとなりましたが、セクシーさは感じなくなりましたが、冒頭の登場シーンから、無骨でタフなボンドが登場してきたという印象を受けました。あと、007に昇格したてのエピソードという位置づけもあり、直感で行動する感情的な側面も強かったりしましたので、これもまた過去作におけるスマートなキャラとは違った部分を見た気がします。

作品については、その後の『スカイフォール』や『スペクター』の原点回帰+現代性のミックスされた作品群を見ているせいかもしれませんが、前半は活劇の要素が満載で楽しかった反面、後半は激減してしまい物足りなさを感じました。とはいえ、追跡劇は『YAMAKASHI』を彷彿とする立体感のあるアクションで面白かったです。

あと、個人的にボンドガールは気にならない派なのですが、本作に出演されたエヴァ・グリーンは目を引かれました。知的な雰囲気を持ちながらも、ドレスを着て登場すれば「会場の半分が目を向ける」という台詞に説得力のある美しさにも驚かされました。