Jimmy

娘・妻・母のJimmyのレビュー・感想・評価

娘・妻・母(1960年製作の映画)
4.0
非常に豪華な女優陣による成瀬巳喜男監督作品。

原節子、高峰秀子、杉村春子、三益愛子、草笛光子、淡路恵子などなど凄いのだが、男優陣も森雅之、笠智衆、仲代達矢など、こちらも凄い。

いきなりオープニングが「麻の生地を背景」にしているので「小津か?」と思ってしまうが、原節子・杉村春子・笠智衆などが出演しているので、やはり小津っぽい(笑)

ただ、高峰秀子と森雅之を夫婦にしているあたりを見ると「やっぱり、成瀬だ」と何故か安心する。

更に、物語を見ると、昭和の時代の大家族(母親と5人の兄妹、そしてその配偶者)を描きながらも、金銭問題を通して家族を描くあたりは、やはり成瀬である。

印象的だったのは、三益愛子の還暦祝いでの「赤いチャンチャンコ」、やはり三益愛子のセリフ「夫婦は二世っていうからね。あの世にいっても夫婦一緒ということだよ」というあたり。

また、衝撃的だったのは「原節子と仲代達矢のキスシーン」。
映画史に残るキスシーンだと思う。
Jimmy

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