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コロッサル・ユースのあのレビュー・感想・評価

コロッサル・ユース(2006年製作の映画)
4.6
ヴァンダ「うぇ〜〜い」
ヤク抜けヴァンダ、激太りしてますやん笑
元気そうでなにより。

「ドドット?」お尻拭きの名前で引っかかるヴェントューラに萌えてしまいました。かたじけない...

こういう噛み合っているようで噛み合ってない会話の間合いが本当面白いです。ヴァンダにマイク握らせたら永遠に喋りそう笑

ヴァンダによる出産体験記は必聴ですし、全然踊る気ない電池式の人形が徐々にこちらの笑いを誘ってきます。あとアナコンダがワニ締め殺す番組はちょっと観たい笑 ナショジオかな?

「ホースマネー」みたいにゆっくりと死に向かって階段を降りていくような重厚感は薄かったですが、代わりに人の生活がかなり立っていた印象です。まあヴァンダやヴェントゥーラの素の面白さが作品の面白さにかなり貢献していた感じはしますが。

新興住宅地に移り住み、淀んだ生活からはおさらばしようとしているけども、淀んだところで育った記憶は淀んだままなのが、最後煤けた壁に滲み出てくる感じ。再開発が刷新しない記憶がしっかりと立ち上がっていました。

届かない手紙...淀んだ記憶でも彼らにとっては大切なんでしょう。

スラムでは道が現れますが、新興住宅地には建物が聳え立っているだけ。こういう切り取り方が、建物の壁をより白く味気なくさせ、一方でスラムに暖かみのある光を投げかけていて、やっぱり空間のつくり方が上手いなぁとしみじみ思いました。

そしてやっぱり黒人の美しさを際立たせるライティングや背景色の選択が抜群にカッコいいです。

それにしても夕暮れ時の真っ黒な空はどうやって撮ったんでしょうかね?

美術館の庭と白い部屋の中で3回くらいしかパンされないカメラさん...肩凝ってるだろうね...
あ