ペドロコスタ曰く、彼とヴェントゥーラたちと間には黒い海があり、コスタは決して同化しようとしたりせずその距離を保ち続けたとのこと。その距離こそが、ヴェントゥーラはじめとする貧困街の人々への敬意であり、…
>>続きを読む被写体とキャメラの位相から異世界を創り出すコスタの作家性が炸裂している。林立するアパート群、陽光を遮断するほど高い壁の前に立ち尽くすヴェントゥーラの仰角が平衡感覚を失墜させる。
新築だという白い空…
フォンタイーニャスの破壊された移民街から漂白された“白“が支配する市営アパートへの移行が、暴力的に社会の暗部を一掃して無かったことにしようとする人々の意識を物語っていて恐ろしい。市営アパートの部屋の…
>>続きを読む「骨」「ヴァンダの部屋」に続き、リスボン
フォンタイーニャス地区を舞台に、妻に家を出て行かれスラムとその再開発により建てられた近代的な集合住宅の中を1人彷徨い歩く男。
やはり光と影。陰影。異次元の…
退廃的が過ぎる。映画観てて本当に終わらないかも思ったの初めてだ。
ワンショットワンショット異様に長いし、ヴェントゥーラからは全く生気を感じられない(ずっと喪服みたいなの着てるし)。
光がどう入ってき…
記録
【壁】
友人と、2Kレストア版(めんどいからこっちに記録)。
久しぶりに世界を解体した姿として点在するショット、その間隙に立ち現れる観客個々人のイマージュを描く(信頼する)映画を見た。そ…